みなさん、こんにちは。
NPO法人しおん 代表 楠 昇です。
10月のブログ記事は、「世界メンタルヘルスデーに寄せて――心でつながる希望を」と題してお届けします。
~ともに支え合える社会を目指して~
私自身、障害や難病と向き合う方々を応援しています。
また、我が子のために障害者団体の役員として活動してきた経験を生かし、みなさまの安心と笑顔につながるよう日々取り組んでいます。
■世界メンタルヘルスデーとは
毎年10月10日は「世界メンタルヘルスデー」です。この日は心の健康への理解を深め、偏見・差別をなくし、誰もが安心して暮らせる社会を目指して世界中で啓発活動が展開されます。
精神的な不調は、誰もが経験する可能性があります。
悩みを話すことや、支援を求めることは特別なことではありません。
メンタルヘルスデーを通じて、そうした一歩が踏み出しやすい社会づくりが進んでいます。
■シルバーとグリーンが彩る日本の取り組み
この日には東京タワーをはじめ、全国各地のランドマークがメンタルヘルスのシンボルカラー「シルバー」と「グリーン」にライトアップされます。
多くの人が心の健康について考えたり、語り合うきっかけとなるでしょう。
東京タワー館内では関係団体によるワークショップ、展示イベントや市民向け講演会が予定されています。
さらに誰でも参加できるオンラインスポーツイベントや、精神疾患を抱えた方々によるアート展も開催され、心の健康への理解を深める様々な企画が用意されています。
■「自分の心」を守る第一歩に
メンタルヘルスデーは、自らの心の状態に気づき、無理せず休むこと、必要な支援や相談にアクセスするきっかけとなる日でもあります。
疲れや悩み、不安を感じたときは一人で抱えず、信頼できる人や専門機関にぜひ相談してみてください。
身近な人の変化にも、そっと優しい言葉や行動で寄り添うことが大切です。
■支え合い、認め合う社会を目指して
障害や難病を抱える方はもちろん、すべての人が互いに理解し合い、心の不調や生きづらさに寄り添える社会が理想です。
「自分自身や家族、仲間の心の健康について一度立ち止まって考える」――この機会が、より多くの方の心に届くことを願っています。
徳島障害年金サポートセンター/NPO法人しおんは、これからも皆さんのいのちと心を守る活動を続けてまいります。
■おしまいに
私自身、約30年にわたり、うつ病と向き合ってきました。
その間、本当に多くの経験を重ねてきましたが、残念ながら偏見や差別は簡単に消えません。
心ない言葉や誹謗中傷が原因で命を絶つ方も未だに少なくありません。
こうしたイベントを通じ、少しずつでも社会が多様な価値観を認め合えるようになっていくことを心から願っています。
この取り組みが、みなさまと共に「こころ」と「いのち」の大切さを考えるきっかけになれば幸いです。
NPO法人しおん
代表 楠 昇