『「情けは人のためならず」~「ささやかな幸せ」が「かすかな希望」へ』

みなさん、おはようございます😄

この「てるてる日記」では、この代表である自分自身のうつ病や難病での体験から、自分が取り入れて良かった方法や考え方について、お伝えしております。


前回は、『11月は「過労死等防止啓発月間」~家族について考える良い機会に~』について、お話ししました。

今回でこのブログはお休みとなる予定です。

今回は、『「情けは人のためならず」~「ささやかな幸せ」が「かすかな希望」へ』について、お話ししたいと思います。
   



私は、もう30年近く、うつ病を患っております。

その間の13年ほどは難病、心臓弁膜症等も患い、大変でした。

家族とは別れて単身生活となり、その後、徳島県庁を退職。



職場ではうつ病への偏見から酷い誹謗中傷がありました。

事情を知った上司の方々は、百人余りいたその職場の職員に対して「メンタルヘルス研修」を実施。

再発防止に尽力してくださいました。




が、そのことから病状が急激に悪化。

私は休職明けまもなくであったことから、仕事どころの状態ではなくなりました。

再び休職することとなり、身体の病気も併発して、二度と県庁へ戻ることはありませんでした。




それから約13年間、ヘルパーさんのお世話によって、また障害年金をいただき、預貯金を頼りに、ずっと一人暮らしを続けて参りました。

この頃、私を支えてくれたのは、「かすかな希望」、いやそれすらも見えない日々の中、見つけたのは「ささやかな幸せ」でした。




「今日はご飯(お弁当)がおいしい」

「ご褒美はアイスクリーム!」

ヘルパーさんが毎日来てくれて、欲しいものをスーパーで買ってきてくれた。

それだけが「ささやかな幸せ」でした。




でも、それまで、私のお世話をしながらいつも涙していたヘルパーさん。

そのヘルパーさんがそれからは「これが食べたいんだけど・・」と言うと、パッと笑顔になった。

買い物から帰ってくると、興味津々に私の顔を覗くのです。




「うわー、美味しそうですね!」

私が喜ぶと、ヘルパーさんがとっても喜んでくれるのです!

このヘルパーさんが喜んでくれることが私の「ささやかな幸せ」になりました。




そうしたことで、とりあえず、今日一日だけ、今日一日だけと、余命宣告を受けながらも、命をつないできたわけです。

もうひとりぼっちになったときに、私は「世の中にいてはならない存在」だと思いました。

大事なものが一度に何もかもなくなってしまった。。。




加えて、住んでいる県営住宅で起こる誹謗中傷。

悩み事相談のような電話口も形式だけで全くつながらない。

相談しても管理者である徳島県は見て見ぬ振りどころではなかった。

その対応を相談した「人権」を唱える活動する弁護士のチームも、途中で謝罪されて手を引いた。




唯一、隣の香川県の、私の今、最も大切な人たちは、そんな私を本当に大事にしてくれました。

また、県庁時代のお師匠様は急報を入れると、すぐに連絡を入れて顔を様子を伺いに来てくれました。

徳島市の障害福祉課の当時の係長さんはなりたての新人係長(現在は課長)でしたが、マニュアル片手にずっと相談に乗ってくださった。

現在、84歳となられた精神科の主治医は、時には涙ぐんで立ち上がり、「どうか諦めないでください」と言い、私に頭を下げられました。




こうしたわずかですが、10人足らずの人たちに支えられて、私は「かすかな希望」を見いだせるようになりました。

それまではそうした「かすかな希望」すら全く見えない状態でした。

でも、こうした人の善意によって、それも本当に10人足らずの、私には大きな支えとなりました。




「かすかな希望」を信じて、コツコツできることをやる。

この繰り返しがずっと10年ほど。

そうした繰り返しの中、世の中が変わっていった。

選択肢は全くなかった状態から、一本の希望の光がさしたように思え、またコツコツできることをやった。

その結果が現在の私です。




そして、現在。

私は恩返しの意味で、自分がお世話になった「障害年金の申請」の仕事を専門とし、また「うつ病」対策としてこのNPO法人しおんで活動。

それでも、もともと健康な方と同じようにはできません。

今年の夏は、コロナウイルス感染で集中治療室へ。

持病である難病等も関係して、危険な状態だったようです。




このブログを書いている「NPO法人しおん」は、「師恩」と「至恩」の二つの言葉から名付けました。

数人のお世話になった方たちへ、仕事やNPOを通じ、そして社会を通じて、その方たちへ「恩返し」のために。

それで、二重に「恩」という言葉が込められています。




私はそう思い、コツコツできることをしてきました。

そうすると、仕事やNPOを通じて「笑顔でお礼を言われたときに」、とっても嬉しかった!

「他人を笑顔にすることで自分自身がまた笑顔になることができ、また頑張ろうと思えること」




今年の6月頃、経営相談した中小企業診断士の先生から言われました。

「ああ、他人を笑顔にという気持ちがあって、だから楠さんはそこまで良くなってきたんですね。」

自分でも思っていたことを、この先生から言われることでより確信した次第です。




『情けは人のためならず』

この言葉のとおり、「人に親切にすることは、回り回って、また自分へと返ってくる」

このことを私は今回、みなさんへお伝えしたいと思いました。





今後、このブログはなかなか更新することができないかもしれません。

これから地元徳島でも、企業の倒産等、いろいろなことがあるかもしれません。




社会保険の加入強化の政策による事業主負担の増。

全国でトップの上昇率である最低賃金の値上げ。

賃金上昇分の商品への価格転嫁を勧める政府や関連団体。

そして、背景にあるのは、コロナ禍から未だに浮上してこない中小企業等の実態。




大企業や東京中心の偏った政策により、地方はどこもアップアップ。

日本のほとんどを占める中小企業や零細企業。

そのまたほとんどは地方にあるからです。

来年度以降、銀行も約束手形の廃止、また当座預金廃止による小切手発行の取りやめ。

このことも中小企業の資金繰りを難しくすることでしょう。




そういう苦しい時にこそ、「情けは人のためならず」。

なかなか余裕がなくなっていくことが予想されます。

そのような状況で本当に難しいを思われますが、ときどきは思い出していただきたいと存じます。







以上、『「情けは人のためならず」~「ささやかな幸せ」が「かすかな希望」へ』についてでした🙇


では、また、いつの日かお会いしましょう。🙋


なお、よろしければ次のブログもご覧になってください🙇



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