『10月10日は「世界メンタルヘルスデー」~メンタルヘルスについて思うこと~』

みなさん、おはようございます😄

この「てるてる日記」では、この代表である自分自身のうつ病や難病での体験から、自分が取り入れて良かった方法や考え方について、お伝えしております。

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前回は、『夏から秋へ、そして冬へ~自律神経の切り替えと夏の疲れの二重奏~』について、お話ししました。

今回は、『10月10日は「世界メンタルヘルスデー」~メンタルヘルスについて思うこと~』について、お話ししたいと思います。





まずは、最初に10月10日は「世界メンタルヘルスデー」です。
 
 
この日に合わせて厚生労働省では以下のサイトで啓発。

 
「イベントへの出展やポスター掲示などを通じて、メンタルヘルスについて国民に広く関心を持ってもらい、身近なものであることを周知するための広報活動を実施」
 
としています。
 
世界メンタルヘルスデー2024の応援サポーターにリラックマが就任、東京タワーのイベントにブース出展するほか公共交通機関にポスターを掲示します。|厚生労働省 (mhlw.go.jp) 
 

 
厚生労働省では、「メンタルヘルスに広く関心を持ってもらい、誰もが安心して自分らしく暮らすことができるよう、今後も取り組みを進めていきます」としています。





ところで、私は自分自身でこのNPO法人しおんを設立しました。


自らの30年近いうつ病の体験発表等を通じて、「うつ病に対する理解と啓発の促進」、「自殺防止対策」ということで、活動をしております。




都会とは異なり、私の住んでいる徳島県など地方では、現実として未だに誹謗中傷など理不尽なことが多いのが現実。


このことについて、私は、人口増減が都会と比較して少ないことから、昔の日本の鎖国のように閉鎖的な環境が存在するため、住民の意識が変化しにくいのだと考えています。




現在の日本では、人口減少が大きな問題化しています。


ですが、うつ病の患者数(1月以上の休職者、このことを原因とした離職者)は、毎年ずっと右肩上がりの状況です。


それも、産業別で市場の多い業界はなんと!「IT業界」となっております。


政府が尽力するほとんどの政策で、デジタル化の影響は極めて高いものです。


人材不足からその人材の育成にも政府も躍起になっています。




ところが、政府がこのデジタル・・・を言い始める以前から、実は「IT業界」ではうつ病の患者数が多かったのです。


その理由としては、「長時間労働によるもの」が今も昔も大半だと言われております。


これまでは、どの業界も、私の前職である県庁を含む公務員の世界も、休職した際にはさしたるメンタルヘルス対策などは実施されていませんでした。


「疾患に罹患したようだ。だったら次はどうするのか?」


そういうことがきちんとルールとして外側部分だけあっても、実態としては浸透していなかったのです。





現在はというと、細かな法律等のルールはありますし、政府も啓発活動もしています。


政府の、厚生労働省の外郭団体もあります。


が、実績をみる限り、「現状では功を奏していないことから、問題はほとんど解決していないもの」と、私は考えております。


では、

「理由は何か?」







この理由を私は、「うつ病ってどういったものなのか」、よく知られていないからだと思っています。


うつ病になった人は、人との関わりを避けるために、周囲と距離を置くようになります。


また、良くなったりしても、うつ病になったことを他人にあまり知られたくない人が多い。


このため、うつ病を体験した人はなかなか人に話したがりません。


まだまだ理不尽なことも多い世の中ですから、特に地方では。





そのため、体験した人から直接、話を聞く機会があまりないこと。


ほとんどが人伝えによるものが多くなり、真実がきちんと伝わっていかない。


こういうことも大きな原因の一つだと、私は思います。





なお、うつ病の症状にも人によって様々な違いが見られます。


なかには一般的なうつ病の症状ではなく、他の精神疾患の症状も合わせ持つ人も多く存在します。


主体となる病気はうつ病であっても、従たる病気として強迫性障害等の神経症、統合失調症や発達障害など、様々な病名を合わせ持つ人が多いのも特徴です。


罹患して長期間になる人ほどこの傾向が強いと言われています。


患者本人ですら、「自分は本当にうつ病なのか?」と疑問に思うこともある、理解しにくいうつ病のこと。


「違う病気ではないのか?」となかなか良くならないことから、不安になる人もおられます。





加えて、精神科の病院の診察時間は、ほぼ一人当たり5分もないということも多い。


患者数が多くて対応できず、予約がいっぱいで、初診の予約は1月以上も先になる場合がほとんどのようです。


一般の人は、うつ病について込み入った話をする機会も、医師の診察のときしかありません。


が、このような5分あるかどうかという短い診察時間のなか、なかなか医師からそういう話をお聞きすることは不可能。



したがって、患者本人たちですら、それまでの知識で対応するしかないのが実情です。





悪化すると、寝ることも食べることも出来なくなり、当然に仕事もできず。


このような状態では、もううつ病を自分で調べる余裕など全くありません。


そうして、離職、離婚等のことも起きたり、長引けば長引くほどだんだんと社会から隔絶されていきます。


無料電話相談もつながりませんし、人手不足の現在、そのボランティアの募集する側も大変な状況のようです。


こう考えていくと、まるで「無い無い尽くし」のように思えるでしょう。





「では、如何にすれば良いのか?」


夏休みの終わり、宿題をしていなかった子供の頃、親子総出で頑張ったことを覚えている方も多いのではと思います。


「困った人がやれば良い」


というと語弊があるかもしれませんが、具体的には「困るであろう人がやれば良い」ということです。


その最たるものは「人を雇用する企業」です。


有能な人材がいなくなると経営活動に支障を来すため、そうならないように普段から気をつけるべきです。





仮に、そういったうつ病にかかった人がいたら、「長期の休職をした場合などの際にアフターをどうフォローしていくべきなのか」、しっかりと検討すべきです。


ただ、それをどうすべきか、一般の人には知識も何もないのが通常。


それでいて、窓口となるところを思い浮かべることができる、企業の人事担当者等はほとんどいないと思われます。


ましてや、そこで雇用されている人たちはもっと知らない人が多いことでしょう。


それが今の現状であり、またここが大きな問題だと私は思います。





ところで、私は社会保険労務士として、障害年金の申請を代理で行う仕事をしています。


私に申請の依頼に来られたうつ病の方はたいていの場合、こう言われます。


「うつ病になったことがない人にわかるはずがない。家族もそうだし、医者も一緒だ。」


そのため、私の事務所では障害年金の申請に関して、依頼する人が自然とうつ病の患者さんが多くなりつつあります。


それはなぜでしょうか?





それは、「うつ病の病気のことがわかってもらえるから」。


と、みなさん、そう言われます。


「先生にお願いしたいんです!」と県外の患者さんに言われて、私は全国対応もすることになりました。


このような患者さんの声が全てでだと、私は思います。


私もうつ病が酷かった時分には、同様に思うときが多かったです。




自分にとって本当に大切な方に信じてもらえない、理解されないことくらい、辛いことはありません。


一緒に生活をしていて、もしも、あなたが奥さんに「働きたくないから仕事に行かないように見える」って言われたら、どう思われますか?


「こんなになるまで家族のために働いているのに」


こう、思われる方、多いのではありませんか?


それくらいに、理解される人が自分の側にはいない、患者さんが多いのだと、私は思います。





こうしたことがわかるのは、私自身が30年近くうつ病を体験してきたからです。


その中では、離婚、離職、親しい人との音信不通等、つらくて寂しいことが多くありました。


その上、県庁の職場も含めて、周囲からとんでもない誹謗中傷をされたことも多々ありました。


そういうことを目にして、また耳にした人は、絶対に自分から「私はうつ病だった」とは言いません。


「自分自身が同じ目に遭うのが嫌だから」


です。


同じ理由から、そういう目に遭っている人を庇う人もほとんどいません。






こういうことをよくよく知解していただき、政府にはイベントなりを実施して、本当の意味での啓発活動を行っていただきたいと存じます。


生の声を聞いて実情を理解して、その上で施策を実施いかなければ、何にも問題解決とはなり得ないからです。


「絵に描いた餅」


「世界メンタルヘルスデーがあるから便乗しよう」


という安易な考え方でされるのではなく、前述したように、「きちんとやらないと企業の経営が回らなくなってしまう」でも良いですから、ぜひ危機感をお持ちになった上で、真剣に取り組んでいただきたいと思います。





最後に、還暦を目前とする個人としては、ただでも人が減って少なくなって寂しくなっていくのだから、できるだけ「角を突き合わす」ことなく、これからの生活ではみんなと穏やかに過ごして参りたいと、このように希望します。


それは、

「人生の最後の時にまで、もう嫌なことを目にし、耳にして終えることは嫌だから」

です。

人生を終える時くらいには、せめて、

「いろいろなことがあったけど、生まれてきて良かったなあ」

と思えるように残りの人生を過ごしたいと思います。




以上、『10月10日は「世界メンタルヘルスデー」~メンタルヘルスについて思うこと~』についてでした🙇


では、また来週金曜日にお会いしましょう。🙋


なお、よろしければ次のブログもご覧になってください🙇


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2024/10/4