『義を見てせざるは勇無きなり~「共生の社会」の実現の夢~』

みなさん、おはようございます😄

この「てるてる日記」では、この代表である自分自身のうつ病や難病での体験から、自分が取り入れて良かった方法や考え方について、お伝えしております。



先週は、『人と人とのつながりの大切さ~「情けは人のためならず」』について、お話ししました。

今週は、『義を見てせざるは勇無きなり~「共生の社会」の実現の夢~』について、お話しします😄



実は、最近、仕事のことで落ち込んでいました。

障害年金の申請をできるはずの人が医師の診断書の作成ができずに、申請できなくなるということで、それが2ヶ月足らずのうちに5件もあり、泣き寝入りに等しい状態になったことからです。

私は、「自分がやっていることは果たして意味があるのかな?」と考え込んで悩んでいました。

定休日にいつもは普段できない仕事を片付けたり、外回りをしていたりすることもありますが、その日はすっかり気落ちして、終日、ゆっくり過ごすこととしました。

そして、午前中遅めに家を出て、病気の時に見学と称して行っていたパーソナルジムに顔出ししました。

そこで、ジムの先輩から良いお話しを聞くことができました。



先日、行われた徳島市長選の投票の際のこと。

朝一番に行き、投票所が開くのを並んで待っていた。

先頭にいる障害者らしい人が、まるで横入りされないようにと並んでいる間中、横に手を広げていた。



その人の行動はいつものことだけど、この日は、投票所が開いて中へ入った際に、年配の男性がその人を「差別用語」でもって大声でなじった。

その際に、先輩はもっと大声でその人に「早朝だから静かにして投票し退出するように」と注意した。

その年配の男性はスゴスゴと退出。

障害者らしい人に先輩は「いつも早いな。」と声をかけると、その障害者らしい人は「ありがとう」と何度も頭を下げた。

そういう話でした。



私は先輩に、

「なかなか思っていてもできないこと。
その障害者らしい人のお母さんがその場にいれば、きっと涙を浮かべてその人同様に、先輩に向かって頭を下げたことでしょう。

こういうときに知的障害児を持つ母親は、早くその場を逃れるようにと我が子の手を痛いほど引っ張り、時には涙を流して手が痛いという子供を”早く来い!”と叱りつけながら、本当に涙をこらえて出て行く人が大勢いるんです。

私は手をつなぐ育成会で役員している際に、大勢のお母さんから同様のことをお聞きしました。

みんな、”他人は理解してもらえない”と思ってしまっているし、事実、そうでした。

見て見ぬ振りをする人たちがほとんど。それなのに先輩、本当にすごいことなんですよ!」


と話しました。



当人の先輩は意味がよくわからなかったのか、照れ笑いしているだけでした。

でも、本当にこのことはすごいことなんです!

その人のことを言わず、大声のことで注意をして、それも見ず知らずの人をかばうことを、今の世の中、誰が行うでしょうか?

昔は、他人の子でも悪いことをすればご近所のおばさんに怒られたりしたものです。

今は、自分に関係の無いことにはまったく見向きもしないということが多いと、お嘆きの声をよく耳にいたします。

かえって、これがきっかけで乱闘になることがあれば、反対にこの先輩が悪いといわれることもないとは言えません。




正しいことをしても言っても、多数派が少数派を悪いと決めつけて、まるで自分たちが自警団のようにして振る舞うことが、コロナウィルスの騒動の頃、よく問題視されました。

「同調圧力」

そういう言葉で表現されて、特に田舎ではずっと以前から今も変わりなく存在していることです。

「義を見てせざるは勇無きなり」

こういう言葉で日本ではそのようなことを恥としてきたものです。

現在では、思っていても自分のことだけを考えて、見て見ぬ振りすることが多い。



そういう時代に、こうした先輩のされた行動に私は大変な感動を覚えました。

私がやっていることも病気やけがをしている人たちのこと。

政府も県や市も見て見ぬ振りしていても、依頼者はきちんと感謝の言葉で私を慰めてくれる。

ただ、本当はその人たちの方が困るし、自分たちの方が辛いのにもかかわらずに。



こう書いていて私は、先輩が私にこのことを話すことで何となく、私に「同じことだよ」と諭してくれている気がしてきました。

申請ができずに困っている人たちからお礼を言われて、私は「何の役にも立てていないのに余計に辛い」と思っていました。

「いったい、なんで私はこの仕事をやっているのか・・・」



でも、先輩の話を整理してこう書いているうちに、私は「できる範囲で自分ももう少し頑張ろう」と思えてきました。

「支援したい人たちから反対に私自身が励まされている」ことは、その人たちが「私に決して負けないで欲しい!」と私を応援してくれているのだと、私は考え直しました。

だから、

「情けは人のためならず」

と言われているものなのかと考えた次第です。



支援するべき私も、こうした支援されるべき人たちにまた応援されることによって、またやる気を起こし、
「明日からまたこうした人たちのために気を取り直して頑張ろう!」と、決意を新たにすることができました。

私はこのような社会が、このNPO法人しおんの本来の目的でもある「共生の社会」かなと、あらためて思ったのでした。

『One for all All for one』~『一人はみんなのために、みんなは一つの目標のために』~




以上、『義を見てせざるは勇無きなり~「共生の社会」の実現の夢~』についてでした🙇

では、また来週金曜日にお会いしましょう。🙋


なお、よろしければ次のブログもご覧になってください🙇


『「医師による診断書の作成について」🙋』 [徳島障害年金サポートセンター 運営:ライトハウス社会保険労務士事務所:障害年金専門社労士があなたの申請をご支援!] (lighthouse-sharoshi.com)   毎週月曜日更新!


『やりたいのは本当にこんなことか?』~ジョブズ氏の言葉から一日一言 | 悔いのない人生をおくるために~かかりつけ医のような社労士を目指して (ameblo.jp)   原則毎日更新中!


(続く)

『One for all All for one』~『一人はみんなのために、みんなは一つの目標のために』~
~昔の「スクールウオーズ」というドラマが好きでした~
2024/4/19