本当に摩訶不思議な心身の働き

『涙を流すこと~副交感神経のこと~』

~「涙を流すこと」は実は身体に良い???~

前回は、『「小さな成功体験の積み重ね」~自己肯定化ということ』について、お話ししました。

今日は、『涙を流すこと~副交感神経のこと~』についてお話しします😄



一般的に「怒り」「悲しい」とかマイナスの感情を持っていると、免疫力が落ちるって言われています。

喜怒哀楽でいうと、「怒」「哀」の部分はメンタルの上では良くないと言われます。

でも、実はときには「涙を流すこと」も良いことである場合もあります。

深くずっと長い間、悲しみに沈み込むことはよくありません。

でも、わっと泣いて涙を流して、あとは「ケロッ」としている人っていますよね😓

あれですよ、あれ!

みなさんはそうした経験はありませんか?



「涙を流す行為」は副交感神経を優位にして、気持ちをゆったりさせる効果があると言われています。

いっぱい泣くことで心が落ち着けば、また心がスッとして落ち着くことに気づかれたりすることもあると思います。

だから、泣くことは悪いことばかりではありません。

みなさんは、こんな場面に出くわしたことってありませんか?

大切な方が亡くなったとき、お葬式のときに「悲しすぎて涙が出てこない」

実感がわかない・・・そういうことですよね。。。



メンタルの中ではこういうことが酷くなると、「乖離」という状態になります。

それがもっと進むと「多重人格」という障害にもつながっていくことになります。

うつ病もそうですが、「心が壊れないようにという自己防衛」の一つなんですね。。。

「そのようにしないと心が壊れてしまう」

悲しいこと、恐ろしいこと等、生命維持に差し支えがあるようなことがあると、ときに人は無意識のうちにこのように、「自分のことではない他人のことだ(乖離)」とか、「全く他人ごとだ(多重人格)」などのようにして、自分の心が壊れないようにしているんですね。。。。




前にお話ししたことがありますが、私の持論?である『コップの水の理論』です。

『コップに入る水の量には限度がある。人の心の中にもコップの水があり、水がこぼれないように時にはストップがかかる。この強制停止の状態がうつ病。また、急激に水かさが増えると、堤防決壊のように心の中のコップそのものが壊れてしまうこともある。この壊れてしまった状態が「障害」と言われるもの。』

私は長いうつ病の療養生活を過ごす中で、このような感じで捉えることとしました。



では、

『「壊れてしまった心の中のコップ」は治せないのか?』

そうではありません。

私の主治医、山下剛利先生は、統合失調症を始めとして、他の病院で「治らない」とされていた患者を1000例以上も治してきたそうです。

私もお世話になったときに、県外から泊まり込みで治療に来ていた患者さんを知って、ビックリしたことがあります。

診察の際に山下先生に尋ねると、「急性のものなら1月ほどで相当改善し、あとは月1回程度、来県すれば良い」とのことでした。



先生曰く、「心にも身体の細胞と同じように自己修復する機能が存在する」

山下先生の治療方法は、認知行動療法ですが、そこに上記のような独自の「非線形理論」を唱えられていて、著書は外国にも翻訳されているようです。

ただの簡単なうつ病ではなかったとのことで、治療するのにとても長い時間はかかりました。

が、現在は良くなることができ、曲がりなりにもこうして社会復帰することができました。。。



「諦めなければきっと方法はある」

私はこの長い病気での療養体験から、本当にそう思えるようになることができました。

長い病気との闘いはとても辛いものでしたが、そのおかげで心もとても強くなったのだと思っています。




「ネバーギブアップ!」

みなさんは、何かやられっぱなしでは悔しくないですか?

私はずっと「元気になったら覚えていろよ!」と歯を食いしばりながら治療に励みました。

良くなったら「もうどうでも良いや!馬鹿を相手にしても仕方がない。。」と思えてきます。😓

ですから、生きている間はもったいないから、悔しいから頑張りましょう!😄




「何を頑張るのか?」

生きることだけでも十分ですよ。。



朝目が覚めたことがつらかったとき、私は「今日は生きているから仕方がない。今日だけは頑張ってみようか・・・」と、「残念至極」のような気持ちで毎朝起きていました。

そして、「明日はもう生きてないかもしれないから」と考えて、「やり残しがないようにしよう」と真剣になりましたよ。。。😓

頑張れない状態の人は、私のようなことを考えながら、せめて「今日一日を大切に」してみてください。




仏教では「臨終正念」という言葉があります。

明日のことは「もう目が覚めないかもしれない。そうなると良いのになあ・・・」と思いながら寝ることに。

でも、また運が悪く(?!)翌日も、朝、目が覚めてしまったら、またそのときに同様に考えてその日を過ごす。。。

これが私の療養生活のときの過ごし方でした。



とにかく

「結論を急がず、先延ばし」

これはうつ病のときの鉄則ですね!😂

良かったら、どうか参考にしてみてくださいね🙋



以上、『涙を流すこと~副交感神経のこと~』についてでした🙇

やっと本業の事務所のサイトの手直しが落ち着いて参りました。

まもなくまた週2回の更新に戻れそうな感じです。😓

それでは、来週またお会いしましょう!🙋

(続く)

『たまには泣くことも良いもんだ!』
~私は「ドライアイ」で潤いが欲しい!!😓~
2023/10/20