自らのうつ病や難病の体験から振り返る

スポーツから考えてみ
る(5)

~ずっと健康でいるために~

昨日は、

「余裕を持って過ごすことで、筋肉がバネとなり衝撃を吸収して関節を保護するように、人生においてもこのようにイメージをして生活することを考える方が、無理のない生き方ではないでしょうか?」

と、このようなことについて、お話しをしました。



今日はその「無理のないペース」についてです。



「無理のないペース」について私は、半分、つまり50%ほどの力が良いと思います。

どうしてなのか、ちょっと自分の体験したことをお話ししようと思います。



私が30代前半、うつ病を発症した頃、県庁のある40半ばのお隣の部署の上司が、始めてのマラソン大会へ出るというお話しをしてきました。

その方は、若い頃に陸上競技をしていて、800メートル走の県の記録を持っているそうでした。

当時もその方は、いつもサークル仲間と一緒にジョギングを続けられていました。

で、私はほんの1,2年前までは違う部署でサイクリング以外に、水泳、ジョギング等、いろいろとやっていました。

病気を良くしたいから一生懸命に。。。

そのことをご存じだったこともあり、私に持久力の競技のことを尋ねてきたわけです。



私もその方も、お互いに瞬発系の運動向きであったこともあると思います。

で、私は特にサイクリングで痛い目に遭って学んだ教訓をお話ししました。。。

「良いですか?必ず50%の力でずっと走るんですよ!50%と思って走っていても必ず70%、80%の力になっていますから!」

どういうことか、私は次のように説明をしました。


少し前にお話ししましたが、
私は、サイクリングの練習のときに胸に心拍計を付けて、「心拍トレーニング」ということをしていました。

そのとき、私はいつも70%にセットしておいて、それを超えると警告音が鳴るようにしていました。

で、どうだったかというと、最初の頃はこれがまたよく鳴るわけです。

「うそ~!」

スタートしたばかりのときには、自分ではまだ息切れもしていないし、身体は全然疲れていませんでしたので、「まさかこんなに早く鳴るなんて・・・」とビックリすることがしょっちゅうでした。。。


ここだけの話をすると、私はサークルの仲間とサイクリングに行った最初の頃、私はバテてしまっていつもみんなの最後尾を、一般のママチャリのおばさんに追い抜かれるみたいにして走り、とても恥ずかしい思いをしました。

そのようなことで、もちろん恥ずかしい部分は内緒にして、私はアドバイスをして差し上げたわけです。



で、そのマラソン大会の翌日、その上司へ尋ねました。

「どうでしたか?」

「最後の10キロは歩いたよ・・」

「え~!」

お話しをお聞きすると、私の言うとおりにして、普段いつもジョギングしているので、それよりもペースをかなり落としたそうですが、「心拍計」が付いていないものですから、つい50%くらいだと錯覚してしまったようで、気がつくと「脚が棒のように」なっていたそうでした。

スポーツされた方はとてもよくおわかりいただけると思いますが、こういうときにはついつい無理をしていることに気付かないものなんです。

まじめだからでしょうか。。。



「うつ病の人はまじめだ」とよく言われるのを耳にされたことがあると思います。

別に走るわけではありませんが、日常生活において同じことがよくあるものです。

そのため、いつも「半分」と言っても実はわかっていないでしょうから(私がそうでしたので・・)、その秘訣を伝授させていただきたいと思います。



ではこの続きはまた明日に。。。🙋


(続く)

『スポーツから考えてみる』
~スポーツでの常識から考える~
2023/6/24