事前審査も終えてあとは社員10名をというところで進んでいかないNPO法人設立のこと。
長い間の療養生活による結果として、今の自分の立ち位置がよくよく理解できる出来事となりました。
「自分が味わった辛い体験を人には」ということはとても意義のあることだと思います。
が、ここに至って「自分にはできないのか?」と感じた次第でした。
それまでいろいろなことがあっても世の中の人は、本当は他人に対してももっと寛容なものかと考えていました。
一昨年の夏のある転落死亡のニュースを耳にしたとき、その事故により無くなった人と自分を重ねていました。
詳しい内容は割愛させていただきます。
が、そのとき、私が一番不思議に思えたことは、「亡くなったこの人の周囲の人たちは、この出来事をいったいどう考えているのだろうか?」ということでした。
私にはニュースで耳にする学校等のいじめの問題と同じように思いました。
何をしても無駄だと考えているのでしょうか?
頼るべき大人が側にいなかった私が、もしもそんな風に考えていたとすれば、今はここにこうしていなかったと思います。
「みんな、もっとやりたいことをできる力(環境等)があるのに、それなのにどうしてもっとやりたいことをやらないのだろう?」という気持ちでした。
このことは世の中の他の方々についても思います。
「せっかくできる力、やれる環境でもあるのにもったいない」
まるで、自分で自分に対して壁を作っているように私には見えます。
私は、日本にはもっと頑張れる力のある人(環境を持っている人)がいっぱいいるし、まだまだやる気を出せばもっと良い(自分にとっても楽しい)世の中にできると思います。
だから「もったいないな」と思うのです。
私にはうらやましいですが、思ってみてもどうしようもないので、自分にできることを精一杯やるだけです。
ただ、今も頑張っているみなさんを、私と同じようにならないように、私なりに精一杯応援したいと思います。