令和7年度活動報告への追加提案

みなさん、こんにちは。

NPO法人しおん代表の楠 昇です。

私たちNPO法人しおんは、障害や難病を抱える方やご家族とともに歩み、日々たくさんのご相談やご支援の声をいただいています。

1.かつては「支援される側」だった私

実は、私自身もかつては「支援する側」ではなく、「支援される側」でした。

難病やうつ病を経験し、障害年金や福祉サービスに助けられたことで、今こうして皆さんと向き合う活動を続けています。




障害や病気を抱えたとき、将来への不安や孤独、社会とのつながりを失う苦しみは、想像以上に大きなものです。

私も一度は仕事や家庭を失い、出口の見えない日々を過ごしました。

しかし、障害年金を受給できたことで、経済的な安心とともに「もう一度やり直せるかもしれない」という希望が生まれました。

この経験から、障害年金や福祉サービスは、単なる金銭的な支援ではなく、「生きる力」を取り戻すための大切な“灯り”だと実感しています。




しおんには、日々さまざまなご相談が寄せられます。

「申請の手続きが難しい」「診断書がもらえない」「家族だけではどうにもならない」――そんな声に私たちは寄り添い、ともに解決策を探してきました。

「年金が決まって、ようやく安心して眠れるようになった」「また社会と関わる勇気が持てた」といった言葉をいただくたび、支援の意義を強く感じます。




時には、初診日が遠い過去だったり、記録が見つからなかったり、医療機関が廃業していたりと、困難なケースも少なくありません。

それでも私たちは、「どんな壁も、声を上げ、知恵を出し合えば乗り越えられる」と信じて活動しています。




「朝がこない夜はない」――この思いを胸に、あきらめずに一歩ずつ進んできました。

障害年金の申請や福祉サービスの利用は、決して簡単な道のりではありません。

時に心が折れそうになることもあるでしょう。




そんなとき、しおんのスタッフや仲間たちが、あなたの“生きる力”を支える灯りとなれるよう、これからも全力でサポートしていきます。

2.今後の夢とNPO法人しおんの舵取りについて

私は、今後さらに一歩進んで、難病や障害を抱える方々が「起業」という新しい道を歩むことを応援したいと考えています。



私自身、支援を受けて社会とつながりを取り戻す中で、「自分自身で何かを始める」ことの大切さを痛感しました。

障害や難病を抱えていても、それぞれに素晴らしいアイデアや才能があります。

そんな方々が、社会で活躍し、新たな企業家として活躍する――その一歩を踏み出すことを、しおんが全力でサポートしたいのです。



さらに、そうして起業した方々が今度は「障害や難病を抱える人たち」を応援し、新たな企業家を育てていく――そんな循環型のシステムを作っていくことが、私の夢です。

NPO法人しおんは、これからも障害や難病で悩む方々の“生きる力”を支え合いながら、社会とのつながりを広げ、誰もが自分らしく活躍できる未来を目指して舵を取っていきます。




「自分自身が悩み、苦しんだからこそ、その経験を通じて人を応援できる。そして、支え合うことで、また自分自身も元気になれる。」

NPO法人しおんは、これからも障害や難病で悩む方々の“生きる力”を、ともに支え合いながら歩み続けます。

change the world=「世の中を変える」
~障害等を抱える人たちが、同じ障害等を抱える人たちを支えて~
2025/6/1