『せんよりましか!(しないよりもましか?)-阿波弁
~小さな成功体験の積み重ねから~

みなさん、おはようございます😄

この「てるてる日記」では、この代表である自分自身のうつ病や難病での体験から、自分が取り入れて良かった方法や考え方について、お伝えしております。



先週は、『「ジッとして耐えられる自分を褒める」~体調の波との付き合い方~』について、お話ししました。

今週は、『「せんよりましか!(しないよりもましか?)-阿波弁」~小さな成功体験の積み重ねから~』について、お話しします😄



私は、病気療養中、本当に何もできなくて、「死んだ方がマシだ」とよく思っていました。

なぜなら、空手や筋トレ、自転車、水泳、その他、剣道、柔道、ボクシングなど身体を動かすことが大好きで、健康にはとっても自信があったからでした。




でも、人はいつ、どうなるのか、本当にわかりません。

「誰がうつ病になったって?」

県庁時代のお師匠の第一声でした。

自他共に「まさか、そんな・・・」

と自分でも信じられないのですから、他人は

「また珍しくジョークを言ってる。ほんまに悪い冗談やな。ほんまの病気の人の身になれよ!」

と、なかなか信じてはもらえませんでした。




「急に仕事をしたくなくなったように見える」

とは、当時、一緒にいた元家内の言葉です。

それくらいに、他人からは信じてもらえませんでした。

まだその頃は身体は病気とは思えないほど、筋肉マンのような体つきでしたから。

でも、人間は誰しも病気をするもんです。




そういうことで、療養中の失意のなかで、私が徹底したのは、

「これから先、生きていることができたとしたら、いったい自分は本当に何をやりたいのか?」

ということをよくよく考えて、「自分のやってきたことを絞り込むこと」、いわゆる「自分の過去の断捨離」でした。




それは、病気が良くなったにしても当時、もう50代でしたから加齢による身体の衰えは進んでいきます。

当時、すでにもうボロボロでしたので、「あれもこれもはできない」ことがよくよく理解できていないと、良くなってきていてもまたぶり返して、今度こそお陀仏となってしまうことは自分でもよく理解できたからでした。

そして、やりたいことを絞り込みながら、次に「では、何からどう始めれば良いのか?」について、私は考えました。




そこで、考えに考えた末、私が「これだ!」と思ったのが、

「やさしいことから始める」

といいうことでした。

「なんだ、それ?」とみなさんは思われる方もおられることでしょう。




どういうことかと申しますと、

「小さな成功体験を積み重ねていき、段々と自信を付けていくことが大変重要だ!」

ということです。

それは、難病のこともありますが、一番大変だったのは「うつ病」のことからでした。




なんせ、気力が持って行かれてしまい、沸いてこないものですから、その「気力をどうやって起こさせるのか?」と考えることも本当に億劫と感じてしまい、またなかなか大変でした、ほんまに・・・。

で、こんなときに大層なことをやろうなどとは絶対に思えません。

考えるだけでしばらく起き上がることもできなくなるのに、大きなことを考えると思っただけでも、冗談抜きで寝込んでしまいますので。




そこで考えたのが、心理的な負担を極力少なくするために、

「小さな成功体験を積んでいき、少しずつ大きなことへと向けていけると良いなあ・・・」

ということでした。




なぜなら、「うつ病は自信というものを根こそぎ持って行かれてしまう病気」であるからです。

「水の入ったコップを机の上に置こうとして、コップを倒してしまいました」

さあ、元気な方ならすぐに水を拭き取り、入れ直すことだと思われますよね、普通は。




ところが、当時の私は、倒してしまいこぼれた水を目にしながら、

「ああ、コップの水が・・・。もう自分の人生は終わりだ・・・」

と思って涙を流して座り続けるような有様でした。

そのような小さな失敗でも自殺を考えるほどに心が弱っていました。

なので、何を始めるにしてもほんまに大変なことでした。




それで、まず、私は日常での「毎日30分だけ、住んでいた団地の草抜きをすること」をはじめました。

草抜きができずとも外出でて、椅子に座ってでも過ごす。

このことを約10年ほどやっていました。

そうするうちに、こんなただの草抜きでも成果が上がっていくことが、自信に繋がっていき、

「なんだ、まだ自分でもできることがあるじゃないか」

と思えてきたものです。



春から前は草が芽を出してきて、育つのも早くなります。

草のあるところは緑色をしていますが、抜いた後では茶色となっています。

それが眼に見えて緑のラインと茶色のラインが、線となってくっきり鮮やかに目に映り、特に伸び茂る夏の時期は早朝4時くらいから行っていましたが、ほんまにきれいなくらいにコントラストが鮮やかに映えるほどでした。




それを窓から眺めるなどして、私は日々増えていく自分が行ったことの効果を目にして、

「こんなことでも効果があるんだ!」

と感慨を持って見ていました。

そうして、実際には感染すると難病や心臓弁膜症のことから命に関わる主治医にも注意され、コロナウイルスの関係により受験はできませんでしたが、小さな国家試験の勉強をいろいろと始めることになっていったのです。




「小さなことから初めて大きく育てる」

このようなキャッチフレーズが昔に流行ったことがありました。

小さなことで地道に自信を付けながら、無理をせずに時間をかけることで、私は10年以上の時をかけて、こうして社会復帰することができたのです。




そうして、本当に社会復帰することを目指そうと考えたのは、ほんの3年ほど前、急に良くなってきてからでした。

良くなり始めると、それは本当にジェット機のように急上昇。

停滞期のように永遠と思えた時間がまるで夢のようでした。




このようなことは人生では何度も私は経験してきました。

空手の稽古、勉強、仕事、その他スポーツなど、どれも同じことでした。

上達するまでにかかる時間は長く、ほとんどの人がこの段階で辞めてしまいます。

ところが、良くなり始めると、「あいつ、何かコツでも会得したのか?」と周囲が見直すほど、本当に急に、なのでした。




病気のことはさすがに長すぎて何度も何度も心が折れそうになりました。

なんせ10年以上ですから。

だいたい普通の場合には3年ほどです。

「石の上にも三年」

このように、この言葉通りにはいかないかもわかりません。




が、言えることは、

「諦めなければなんとかなるかも知れない」

ということです。

生きていて続けていくことができれば、今よりはたいてい良くすることができるはず。

問題は「続けられるかどうか」。




そのときに私が周囲の高齢者の方々とよく口にした合い言葉、それは、

「せんよりましか!(しないよりもましか?)」(阿波弁)

という言葉でした。




この言葉は今も私の口癖となっております。みなさんは病気やけがでなった現状をほんまに納得しておられますか?

「なんで自分が・・・。悔しい!」

そう思われたのなら、まだまだ可能性はあります。



一度きりの人生、いつかは人はこの世を去ります。

でも、その時になってせめて「いろいろあったけど、できることはやったなあ」と納得できるように、今からでも少しずつされてはいかがでしょうか?

合い言葉は「せんよりましか!(しないよりもましか?)」です。




以上、『「せんよりましか!(しないよりもましか?)-阿波弁~小さな成功体験の積み重ねから~」』についてでした🙇

では、来週金曜日にまたお会いしましょう。🙋



また、よろしければ次のブログもご覧になってください🙇

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(続く)

『せんよりましか(しないよりもましか)』
~自分の人生、何もしないでいて悔いは残りませんか?~
2024/1/26