自らのうつ病や難病の体験から振り返る

『やめる勇気~それは今必要なんですか?~』について

~ずっと健康でいるために~

一昨日は、「おじいさんにもやさしい器具で~ケルトベル~」について、お話ししました。

今日は、「やめる勇気~それは今必要なんですか?~」について、お話しします。



みなさんは、日常生活で判断を迫られたときに何が一番難しいと思われるでしょうか?

頑張り続けることでしょうか?

私は、頑張り続けることも難しいことを我が身でよく知っています。

でも、そのことよりもさらに難しいのは、「やめる勇気」だと思います。



どういうことかと言いますと、うつ病になる人、アスリート等の専門家、業務の責任者等、重要なポジション等にある人ほど責任感が強い!

「いつもしていることだからやらなければ!」

「やらないとできなくなってしまうことがこわい・・」

「私がやらないといったいどうなってしまう・・」

など、頑張っている人はみなさん、経験がおありになることと思います。



その世界にいる人でも、この意識が強い人ほど「責任感がある」「前向きだ!」と評価されることが多いのは事実。

けれど、無理していることも多いのも事実。

一番に、「こうしなければならない!」という意識が強すぎる人が多いことも言える。

そこで、無理するとうつ病を始め、病気やけがをする。

また、業務だと限度を超えて大きなストレスがかかってくる。

そうなる人が多いことを私はとてもよく目の当たりにしてきました。

だから、そういう人たちは私の今日、お話ししていることがスッとおわかりになるんですね。。。

「絶対にやらなければいけないことを、途中で中止するという決断はとても難しい」

このことを本当によくみなさん、ご存じなんです。



自分自身の毎日やっているルーチンワークを、中止する難しさをかつて野球のイチローさんが何かに記事にしているのを読んだ記憶があったように思います。

イチローさんは高校時代からずっと試合の後、バットの素振りを1000本だったか忘れましたが、されていました。

それは海を渡り、大リーグでおられたときもずっと続けられていました。

試合に勝利して、その立役者となった時にも、チームの飲み会を断り、イチローさんはバットの素振りをされていたそうです。

だったら、「チームとは距離を置いているのか?」というと、そうではなく、早くチームのみんなと打ち解けるようにと一生懸命に使える英語の言葉を勉強し続けている。

そういうイチローさんの姿を知っているからチームメートはみなさん、「あいつは付き合いの悪いやつだ!」とは思わず、かえってそういうイチローさんの姿勢に惹かれ感動して、チームの仲間が同じことするようになっていったのだそうです。

そうして、イチローさんはその真面目でひたむきな人柄から、チームメートからも尊敬される存在となり、またチームも強くなっていったのだと書かれていました。

その記事の中にイチローさんは、『そうしたいつも続けていることを何か事情があるにしても、「今日は中止だ!」と決めるときにはすごい負担がかかる』ということを言われていました。



同じように一つのことをストイックにされておられる方は、私のお話している今日のこのことがとても実感としておわかりいただけるはずです。

こうした「やめる勇気」「断る勇気」ほどむずかしい決断はないものと私は思います。

いつも私は「自分なりに続けること、頑張ること」の大切さをお話しています。

が、それでも何かのアクシデントの発生などにより予期せぬことで、こうした決断を迫られる場面が必ず出てきます。

そのときに、『冷静に分析をしてそうした選択をして、反対意見があったとしても実行に移せる人』

私はそういう人を本当の意味で「強い人」だと思っています。

現在で言えば、「いつもずっとしてきているけれど、この暑い中でもしかすると体調を崩すかもしれない」

このとき、「これは今やるべきことなんだろうか?」と冷静に振り返り、「中止するか、あるいは他に取るべき手段がないのだろうか?」と考えて、結果、行動に移せることこそ必要なことではないかと、私は思います。



明日からもおそろしいような暑さの予報を耳にしています。

そこで、病気の人も健康な人も、「それは今、やるべきことなんだろうか?」と振り返り、結果として「今はそういうときではない」と判断し、「良くない事態を未然に防ぐ」ことを私たちは自分のこと、また仕事のことなどにやらなけらばならないのだと思います。。。



以上、「やめる勇気~それは今必要なんですか?~」についてでした🙇

では、また明日。。。🙋

(続く)

「やめる勇気!」
~本当に強い人とは?~
2023/8/11