昨日は、「頑張り方は人それぞれ」についてのお話でした。
今日は、「頑張らない勇気」についてお話します。
「なんか、昨日言ってたことと違うじゃないか?」
と思われる方もいると思います。
でも、これは「過ぎたるは及ばざるがごとし」のことからなんですね。。。
何事にも人間、限度というものがあります。
限度を知らないと、機械もうそうですが、人間も壊れてしまいます。
いくら頑丈な人でも度が過ぎれば疲弊していき、やがては身体を壊してしまいます。
うつ病の重い病状の人は、本当にいろいろなことを辛抱しながらずっとそれに耐えて頑張ってきたその結果、そうなりました。
私も同じく、そうせずにはいられなかったから。。。
仕事しているとそうだと思います。
何か大切なもの、家族や職場等のいろいろなことを考えて無理をしてきた。
だから、うつ病になった人は「責任感が強い、真面目な人」だと昔から言われています。
「自分さえこうならなければみんな、こんな風になってないだろうなあ・・」と自信をなくし、自分を責め過ぎて命を亡くす人もいます。
私もそう思い、そうした時期もありました。。。
他人が「自分が家の中にいることを知っている」としても、病気で休職していても「仕事をさぼって外に出ることはゆるされないんじゃないか・・」と思って、「(勤務時間なのに)外に出ることは悪いことだ」と私も考えていました。
「何もかもが自分のせいで起こっている」、そう考えていたときもありました。
そうなってくると、「生きていたらみんなに迷惑をかけることになる」というように、考えていきました。
そうしたら、「迷惑をかけないで、きちんと自分を消してしまわなければ・・・」と、普通では考えられないようなことまでたどり着いてしまいます。。。
だから、そうなる前に、「ここまでやったんだから」と自分でブレーキをかけることがとても大事なことです。
責任感が強い人ほど、いつもやっていることを続けてやらないと気が済まない、悪い気がするなどと考えてしまいます。
こういうのが強くなると「強迫観念」と言ったりします。
スポーツマンとか一流の人にはこのような方が多いそうです。
それくらいにきびしく自分自身を律していかねばならない世界なのでしょうね。。。
ここで難しいのは、そういう人たちは「ブレーキをかけることが至難の業」だということです。
「いつも通りにしなければ」という意識(強迫観念)が強すぎて、「自分で自分を止められない」ことになってしまいます。
重いうつ病になった人も同じ、責任感が強すぎる人が多いと言われています。
ここが大切!
一番難しいことは、「自分で静止すること」です。
運動であっても自動車の運転でもそうです。
静止するときは真逆の力を一気に加えることにもなりますから、その部分にかかる力はものすごい力なんです!
運動だとすると、膝や腰にものすごい負担がかかってきます。
このことで故障する人が多いのも事実です。
こころの世界も同じで、眼には見えないけど静止させるのには真逆のものすごい力を必要とします。
言い換えれば、「きちんと静止できる人はすごい人」なんです!
自動車でもきちんと静止できれば、そう交通事故も起こらないはずです。
ですから、ボクシングの井上尚弥選手は、おそらくこの地味であって人が気づかない部分も、人並み外れて強くなっているはずです。
そうでなければ、あのように自在にデフェンス、オフェンスなどできるはずがありませんから。
「いつでも静止できるように強いこころを備えること」が大事!
以上、「頑張らない勇気」についてでした🙇
では、また明日。。。🙋
(続く)