前回は、
『泳ぎの上手な方は、きちんと力を抜く=脱力する場面を心得ていて、泳ぎが上手でまた速く泳げる人ほど、余分な力を抜く=脱力を上手にしていることで、身体が疲れにくくなり、ずっと動き続けられるようにしている。』
と、いうことについて、お話しをしました。
今日はその、『脱力したとき=一番力を発揮できるとき』について、お話ししたいと思います。
昨日は水泳からお話ししましたが、今日は空手の稽古から「脱力」についてお話しさせていただきます。
ちょっと想像してみてください。
例えば、パンチを繰り出すときに、出発地点でのエネルギーが0のときで、当たる地点のエネルギーが100とすると、
100-0=100
となり、100の力を出すことが可能。
次に、エネルギーが最初を100ではなく30とした場合、同じ当たる地点を100とすると、
100-30=70
から70しか出せなくなってしまいます。
この意味は、脱力した状態だと0ですが、力が入った状態ではこの場合は30という力を出しているわけで、到達地点で同じ100であっても、加えることができる力は70だけになってしまう。
このような意味です。
大雑把な説明ですが、力の損失を考えると、いわゆるフニャフニャ状態からビシッと繰り出すパンチの方が、
ガチガチに力の入った状態から出すパンチよりも力を加えられるということを言いたいのです。
中学生の頃に習った仕事量の計算では、力×距離=仕事量だと習いました。
実際のパンチにはこれに速度や加速度などの要素が加わります。
一番力を出せるのは、力を抜いた状態=脱力しているとき。
そして、このことができないほど、ガチガチとなってしまった心の状態がうつ病ということです。
なので、何かがあっても、心の中にあるはずの本来の力が発揮できなくなってしまい、うまく処理ができなかったことで、ますます自信を無くすこととなってしまう可能性が高くなってしまいます。。。
心も体のようにストレッチして柔軟にしていないと、もしかしたら、転んで怪我をすることになるかもしれませんね。
ではこの続きはまた明日に。。。🙋
(続く)