『今日一日だけを乗り切るようにして~コップの水をこぼして1時間泣いて過ごす私~』

みなさん、おはようございます😄

この「てるてる日記」では、この代表である自分自身のうつ病や難病での体験から、自分が取り入れて良かった方法や考え方について、お伝えしております。



先週は、『自律神経のことから生じる体調の不調~流れの変わり目を知るということ~』について、お話ししました。

今週は、『今日一日だけを乗り越えるようにして~コップの水をこぼして1時間泣いて過ごす私~』について、お話しします😄





みなさんは、病気やけがをされたことなどで、自殺を考えられたほど追い詰められたことはありませんか?

そんなときにその状況を乗り越えるための一つの方法をお話ししたいと思います。




私はこれまでお話ししたように、難病とうつ病などを抱えて10年以上を過ごしてきました。

そうした毎日が本当につらくて、「早く死んだ方が楽なのに・・・」と思ったことが、本当にどれほどあったことか。

そんなときに精神科のクリニックの先生や介助しに来てくれるヘルパーさんが、時には泣きそうな顔をして私に頼むんです。。。

「もう少しだけ・・・お願いします。」

他人である人からこうして本当に頭を下げられたら、なんかもの凄く悪い気がしてしまい、

「まだ生きていないといけないのかな・・」

と消えてしまいたいという気持ちになりました。




単身生活でしたから、なかなか一人でいて気が紛れることはありません。

そのうち、本格的に社労士の勉強をするまでは、本当に大変でした。

ほぼ寝たきりだった4年間を含めて長い年月。

それを乗り越えたのは、18歳の頃、今からちょうどもう40年前ですが、その頃からずっと読み継いできた私のバイブル、「道は開ける」という本の中の記事からでした。




「道は開ける」はカーネギーという人が書かれた本で、40年前でもこういう見出しが付いていました。

「聖書を除く中で、世界一の発行部数を誇る書籍」

こんな感じの言葉だったと思います。

本当の意味でその本の値打ちがわかったのは、私がうつ病になってからでした。




その本の副題は「悩み事を解決する本」ということで、実在のあらゆる人が「いったい悩みをどういう風に乗り越えたのか」ということを、書かれているものです。

その「道は開ける」の中に載っていた一つの話が、今回の話の答えでした。

それは、次のような内容です。




『人がもうダメだと思うほど大きな困難に遭ったときにまず考えることは、「今日だけは頑張ろう」と言い聞かすことだ。

なぜなら、自分自身がどうにも耐えられないような重い困難なことが降りかかってきたときに、ぞれがずっと続くんだと思うと、その重みにより心が押しつぶされてしまう。

けれども、その耐え切れそうにない重い困難なことも、「今日一日だけ辛抱しよう」と思って歯を食いしばることで、人は何とかやり過ごすことができるものだ。

このときに絶対、「明日」のことなんか考えてはいけない。

そんなことをしたら、「これが明日もまた続くのか・・・」と思った瞬間に、残ったわずかな力も全て吸い取られてしまうからだ。

「今日1日だけ」

このことが重要で、「明日は明日になってまた考えよう」と先送りしていくことで、なんとか耐えることができる。』




この本に書かれているこのことだけを、私は本当に毎日実行したものでした。

その頃は、それでも毎朝目が覚めると、私は、

「まだ生きているじゃないか・・」

とつらくなってしまい、毎日泣いたものです。

「どうしてこんなになってもまだ生きていないといけないのか・・・」

そう、毎日思いながら、私はずっと10年間のほとんどを過ごしてきました。




そうして過ごす中、本当に病気が良くなってきたのは、ほんの数年前からです。

「良くなる、できるようになる」というのは、本当にあっという間ですが、それまでの間がとても長い。

だから、昔の人は「石の上にも3年」とかと行っていました。

今回の私のこの場合は「石の上にも十年あまり」でしたが。


でも、そうするうちに、始めた本当にたわいのないことが徐々に変わっていくことに感動を覚えたりして、興味を持つことができるようにもなり、少しずつ心が元気を取り戻していきながら、身体の方も遅ればせながら続いていったものでした。




『人は背負いきれない重たい大荷物を背負うと、押しつぶされそうになる。

でも、それが今日だけだとすれば、割と耐えることができるもの。』


うつ病になる人には多いと思いますが、真面目な人ほど、自分がかつて出来ていたことが出来なくなってしまうと、「もう自分は世の中に必要ではない、邪魔な存在だ」などと思い詰めたりしてしまいます。




昔、ヘルパーさんが持ってきてくれた水の入ったコップ。

それをきちんと持つことができず、コップを倒してしまいました。

あふれ出た水。

それを見ながらずっとヘルパーさんがいる間、1時間近く、私は座ったままで涙を流してその光景を見ていました。

それに気付いたヘルパーさんが慌てて片付けながら、また涙を流してこういいます。

「良いんですよ、別にまた用意しますから。」

そんな状態だったんです、私も。。。。




話をもどします。

うつ病になる方は、長期計画を立てて建設的に日々を過ごす、そんな勤勉な方が多いはずです。

でも、それができないほど大変な時に、そんな先のことまで考えても絶対に出来るわけがないですから、ますます自信をなくすこととなってしまいます。

そして、終いには「自分は世の中にいてはならない存在なんだ」と考えてしまうようにもなる。

私は、自分自身の体験からこのことがよくわかります。




そういうときには「今日だけのことしか考えずに、明日、目が覚めたらまた考えよう」と、計画を立てない方が賢明であることを、私は我が身で知りました。



「人はやらなければならないことでも、どうしてもできないこともある」

このことを知っておくことで、できない自分も認めてあげることができ、そうなってくるとまた、他の人のことも同じく認めて差し上げることができるようになるものです。




病気のとき、特にうつ病や余命宣告を受けるほどの大病を患ったときなど、そんなときにこのことはとても重要だと私は思います。

そして、寝る前には小さなご褒美を自分自身にあげるなどして、自分に

「今日もよく頑張りましたね!」

と必ず褒めてあげることが大切なんです。




「大したことはできるはずがない状況でも、自分だけは自分の味方でいてあげること」

人は外見からではわからないことも多い。

障害もそうです。

車椅子に乗った人など外見でわかればそれはそれで。。。

でも、心や体の中の病気は目には見えませんので。

だから、たぶん誰もわかってもらえないかもしれない。

それでも自分だけは自分の味方でいてあげてください。


「自分だけは最後まで自分自身の味方でいることができます。」




こうして積み重ねていることが、やがて「小さな成功体験の積み上げ」となって「自分の中でまた自信を取り戻す核」となり、また「元気な自分自身を取り戻していく大きな力」になっていくものです。

そして、「一番大きな力」をいつか手にすることができるでしょう。

その大きな力、それは「希望」です。

とても時間が必要になるかもしれません。

が、そういうときこそ、「今日一日だけのことを考える」ことは、とても大事なことだと私は思います。




以上、『今日一日だけを乗り切るようにして~コップの水をこぼして1時間泣いて過ごす私~』についてでした🙇

では、また来週金曜日にお会いしましょう。🙋


なお、よろしければ次のブログもご覧になってください🙇



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(続く)

『一休みひとやすみ』
~ときには休むことも大切です~
2024/5/3